ネクスト八村塁は現れるか。ウインターカップで注目の5選手! (3ページ目)

  • 小永吉陽子●取材・文・写真 text&photo by Konagayoshi Yoko

■将来性が光る199cmの2年生エース
山﨑一渉(やまざき・いぶ/仙台大学附属明成2年/199cm/SF /U16代表)

八村塁に憧れ、仙台大学附属明成に進学した山﨑一渉八村塁に憧れ、仙台大学附属明成に進学した山﨑一渉 ウインターカップの大会アンバサダーを務める八村塁が最も注目する選手にあげるのが、高さと抜群の得点センスを兼ね備える母校・明成の後輩、山﨑一渉(いぶ)だ。山﨑自身はその八村に憧れて明成に入学。ギニア人の父を持ち、八村と同じアフリカにルーツを持つことから『八村二世』と呼ばれることも多い。八村が高校時代につけた背番号8を背負うが、明成の佐藤久夫コーチはプレースタイルも性格もまったく異なる山﨑を八村二世に育てようとは思っていない。

 山﨑は遠い距離から放つディープスリーが得意のフォワード。2年生になってインサイドの技術と跳び込むタイミングを身につけながら、どこからでも得点が取れるようにパワーアップしている最中だ。

 今年の明成は山﨑だけのチームではなく、3年生を主体に大型で機動力があり、誰でも得点が取れるチームに成長している。それでも佐藤コーチが「最後は一渉に決めてほしい」と大きな期待を寄せるのは、時折受け身なところが出る山﨑に殻を破ってほしいからだ。

 山﨑自身も「塁さんはいつも気持ちを出してプレーして、ねじこむ力強さがある『男の中の男』。それは自分にまったくないところなので、自分も気持ちで絶対に引かない選手になります」と決意している。

◆【高校時代】NBAを目指す八村塁が「バスケは楽しいです」と言える原動力

 ここに紹介できなかった注目選手も多く、その中には、残念なことに負傷のためコートに立つことができないU16代表の選手が数名いる。一日も早い回復を願うとともに、彼らがコートを走り回る日を楽しみにしたい。また、今年は例年に比べて試合数が少ないため、大会期間中に急成長する選手が台頭することもあるだろう。未来に羽ばたく選手たちをぜひチェックしてほしい。

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