バスケ界で最注目の河村勇輝。大学進学は「100%間違っていなかった」 (3ページ目)

  • 小永吉陽子●取材・文・写真 text&photo by Konagayoshi Yoko

――先輩ですけど「颯太」と呼んでいるのですね。

 はい(笑)。高校のときは「颯太君」と呼んでいたんですけど、大学に入って「颯太」になりました。颯太から「後輩から敬語使われるのがいやだからタメ口にしてほしい」と言われて、タメ口で話すのに「颯太君」と呼ぶのは違うなあと思って。でもほかの先輩は「さん」付けですけど(笑)

――この1年、これほどまで注目されることは、どう感じながらプレーしていたのでしょうか。絶対王者として結果を残した高校バスケをはじめ、期待度の高さにプレッシャーはありましたか?

 注目されることはプレッシャーになることもありますけど、それは試練だと思いますし、これが自分の生きてきた道なので。プレッシャーや試練があってなんぼの世界だと思ってプレーしています。

◆河村勇輝に「高校生がここまでやるか」の衝撃>>

――河村選手はメディアに対しての発言も光るものがあります。将来の展望がなければ出てこない覚悟の発言ばかりなのですが、将来的に目指している選手像とは?

 自分は日本代表でプレーしたいと思うほかに、もう一つ目標があって、それは日本のバスケットを盛り上げることなんです。日本のバスケは野球やサッカーに人気を取られているので、自分がこうしてメディアに出て注目されることによって、いろんな人にバスケを知ってもらえるきっかけになればいいと思っています。だから、バスケが盛り上がるのなら自分はもっと注目されてもいいですし、取材されたときにいい発信ができればと思っています。

 僕は小柄で体格に恵まれていないですが、感動や驚きを与えるのは自分にしかできない部分でもあると思っているので、いろんな人に夢や希望を与える選手になることが究極の目標です。

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