八村塁に求められるエースの役割。
「スリーも自信を持って打てる」

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Kyodo News

 何より大切なのは、若手選手たちが貴重な経験を積むこと。即座に結果を出さなければいけないというプレッシャーは小さいだけに、特に八村のような若手にとってはプレーしやすい環境のはずだ。だとすれば、"サマーリーグの拡大版"とでも表現できそうなリーグ再開後の8試合は、八村の成長度を存分にアピールする舞台になるかもしれない。

「(中断中に重視したのは)スリーポイントシュートの練習や、ミッドレンジ(のシュート)、あとはボールハンドリング。ウィザーズとしては僕に3番(スモールフォワード)、4番(パワーフォワード)でプレーしてほしいと思うので、ボールハンドリングやスリーポイントが必要なのもわかっています。そういうところを意識して練習してきました」

 そうやって積み上げてきたものを、久々の実戦でどれだけ披露できるか。1年目から平均14.0得点を記録するルーキーは、"1〜2年目間のシーズン"とも言える再開後の舞台で大暴れできるのか。心身の成長とバスケットボールへの渇望がいい形でミックスされ、状態のよさを感じさせる八村の今後が本当に楽しみだ。

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