NBA新人王争いの行方。八村塁の同期ふたりの活躍が尋常じゃない (2ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko
  • photo by Getty Images


 現時点で新人王のトップ候補は、モラントのほうだ。ここまで65試合のうち59試合に出場して平均17.6得点、6.9アシストは、どちらも今季のルーキーの中で首位。シーズン前にはプレーオフ圏外と予想されていたグリズリーズがプレーオフ圏内にいるのは、間違いなくモラントの存在あってのことだ。

 一方のザイオンは、出場した試合では平均23.6得点、6.8リバウンドと、期待に違わぬ活躍を見せている。ただ、開幕から1月下旬まで故障離脱したため、これまでに出場したのは64試合のうち19試合だけ。そのためスタッツも試合数不足で対象外となり、新人王争いでも一歩後れを取っている。

 それでも、試合でのインパクトは大きかった。もしもチームをプレーオフに導くことができれば、モラントから新人王の票を奪うことになるかもしれない。

 今となっては遠い昔のように感じるが、2月のオールスターウィークエンドに行なわれたライジングスターチャレンジの試合では、ふたりは同じチームでプレーし、この試合後、一緒にプレーできてうれしかった選手は誰かと聞かれたモラントは、迷うことなくザイオンをあげた。

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