BリーグMVP田中大貴は八村塁から大きな刺激。「強い覚悟を持ってやる」 (5ページ目)

  • 原山裕平●取材・文 text by Harayama Yuhei
  • photo by AFLO


 Bリーグだけでなく、今夏に控えていた東京五輪も来年に延期となることが決まっている。当事者である田中はさぞ落胆しているのではないかと思っていたが、むしろ前向きにその状況を受け止めていた。

「延期になったことがすべてマイナスではなくて。自分もひとつ歳を重ねるけど、いいコンディションを保てる自信はあります。今の代表は若い選手も多いので、1年後にパフォーマンスが衰えてしまうこともないはず。

 やっぱり、去年のワールドカップを経験して、1年でこの差は埋まるのかなと感じていましたから。正直、ちょっと時間が足りないなという不安もありました。だから、1年延びたことをプラスに考えています」

 日本代表では、NBAでプレーする八村塁(ワシントン・ウィザーズ)とチームメイトとなる。本場で活躍する八村の姿に、田中も大きな刺激を受けているという。

「日本人がNBAで活躍している姿は、やっぱり誇らしいですね。あのレベルが出てくるのはなかなか難しいかもしれないですけど、若い世代から、自分もという感じで続いてくれればいいですね。

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