コロナでNBA中断。オーナーたちはスポーツの役割を考え次の一手を模索 (5ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko
  • photo by AFLO


 損失を最小限に抑えたいリーグとしては、現在は何らかの形でシーズンを再開する方法を模索している。ESPNが伝えたところによると、リーグから各チームに対して「プレーオフが開催できそうな会場の8月までの空き状況を調べるように」という通達が渡っているという。NBAファイナルが8月に無観客で行なわれるという、少し前までは考えられなかったようなシナリオも現実味を帯びてきた。

 東京オリンピックが延期となったことで、オリンピックとのスケジュール重複はなくなったが、それでも、もしNBAファイナルが8月に行なわれるようになれば、NBAドラフトも遅れ、フリーエージェント期間、サマーリーグなどにも影響が出てくる。

 また、2020−21シーズンをクリスマス頃に始める、という案も浮上。こうなると、プレーオフのフォーマットや来シーズンのスケジュールなど、いろいろと柔軟な対応を取る必要が出てくる。いっそのこと、この機会に新しいやり方を試してみようと、コミッショナーのアダム・シルバーは各方面からの新企画の提案を受けつけているという。

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