コロナでNBA中断。オーナーたちはスポーツの役割を考え次の一手を模索 (3ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko
  • photo by AFLO


 その大半は無症状あるいは軽い症状と推測されるものの、それでも、選手の間で感染が広がっていた衝撃は大きかった。健康で元気な選手は症状が軽くても、周囲にいる家族に感染する危険性もある。

 NBAがシーズンを中断すると、ほかのリーグや団体も次々と試合を中止。3月のアメリカスポーツ界の風物詩であるNCAAトーナメントも中止。メジャーリーグのスプリングトレーニングも中止。プロ、アマチュアを問わず、スポーツイベントは次々と中止されていった。

 現在、スポーツ専門局は昔の試合映像などの再放送や、Eスポーツによる試合、スポーツドキュメンタリーなどで、苦労して番組枠を埋めている状況だ。

 シーズンを中断した直後は、NBAは各選手がチームの専用施設で個人練習やトレーニングをすることを許可していたが、それも約1週間後に禁止。3月20日からはチームの練習施設も全面閉鎖されている。選手たちはチーム施設以外の外部施設(スポーツジム、大学施設など)でのトレーニングも禁止されており、基本的には自宅でできることに限定されている状態だ。

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