2m以上は1人。「小さな」ロケッツのスモールボールの行方が気になる (4ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by USA TODAY Sports/Reuters/AFLO

 また、ウェスタン・カンファレンスを勝ち進むためには、2位のクリッパーズはもちろん、アンソニー・デイビス、ドワイト・ハワード、ジャベール・マギー、レブロン・ジェームズといった錚々たる選手たちが揃う、同1位のレイカーズを倒さなければいけない。

 スモールボールを採用して以降、ロケッツのディフェンシブ・リバウンド率はリーグ最下位。今の陣容とプレースタイルで、デンバー・ナゲッツ(オフェンシブ・リバウンド率リーグ3位)、レイカーズ(同4位)、クリッパーズ(同6位)といったウェスタンの上位陣に対抗できるかは不透明だ。

 ポジションレス化が進むNBAでは、スモールボールは取り立てて目新しいわけではない。それでも、今のロケッツほど極端なスタイルは斬新で、ひとつのモデルケースになるだろう。

 試合の早い段階からプレスをかける積極的なディフェンスと、小柄な選手たちの運動量で、長期的に結果を出せるのか。1on1でNBA屈指の能力を持つ2大ガードの得点力を生かしてどこまで勝ち進めるのか。ファンだけでなく、多くの関係者がロケッツの行方に熱い視線を送り続けることは間違いない。

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