バスケ日本代表の光明。万能ロシターと金丸の3PTは大きな武器となる (9ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO


 それだけに、味方のスクリーンを使ったプレーからショットを決めるのが日本にとって肝要となるだろう。しかし、チャイニーズ・タイペイ戦ではまだうまく機能していないようだった。

 日本の3PTは個の力というより、味方のスクリーンなどを使って「共同作業」で打つスタイルだ。その点、ロシターをはじめとするビッグマンのスクリーンの強度が「ぜんぜん違っていて、しっかりかけてくれる」ため、金丸は「助かっている」と言う。

 ただ、一方で金丸には、相手のマークマンを少しでも引き剥がして「ズレ」を作りさえすればショットを打ててしまう、おそらく日本で唯一無二の力量がある。ロシターは30歳の日本人スコアラーの力量を高く買っている。

「自分がオフェンスリバウンドを取ったり、ペイント付近でボールを持った時など、最初に探すのは彼。金丸に3PTを打たせるように考える。それくらい頭抜けたオフェンスプレーヤーだよ」

 ワールドカップでの日本の3PT成績を見てみると、1試合あたりの試投数は全体32カ国中、下から3番目となる18.8本。決めた本数はワースト2位タイの5.4本だった。

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