バスケ日本代表の光明。万能ロシターと金丸の3PTは大きな武器となる (8ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO


 金丸は6本の3PTを放ち、そのうち3本を成功させた。大差のついていた第4クォーターの終盤には、1対1から綺麗なジャンプショットも沈めている。

 3PTをそれだけ打てたことについて、金丸は自らに「合格点」を与えた。だが、これは相手がチャイニーズ・タイペイだから可能だったのであって、世界の強豪相手ではそこまでの余裕を与えてもらえないのではないか、という言葉の裏返しのようにも聞こえる。

「仮にワールドカップの舞台に僕がいたとしても、簡単に3PTは打てていないだろうなと。ワールドカップは世界のレベルの高い選手たちが集まるので、シュートどころかボールも持たせてもらえないだろうなと思いました」

 チャイニーズ・タイペイ戦の前日練習後、昨年のワールドカップについて聞くと、金丸はこう話した。

 チャイニーズ・タイペイとの試合では、3本決めた3PTのうち2本は完全なワイドオープンだった。だが、競合との対戦となればまったく勝手が違ってくる。それは、金丸自身も承知している。

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