バスケ日本代表の光明。万能ロシターと金丸の3PTは大きな武器となる (7ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO


 この試合ではもうひとり、金丸晃輔(SG、SF/シーホース三河)に注視していた者も多かった。

 代表での試合は2014年のアジア大会以来という彼にとって、チャイニーズ・タイペイ戦は上々の出来だった。今回は登録された12選手すべてに出場機会があったなかで(全員が得点も挙げている)、金丸は全体で3番目に多い21分19秒のプレータイムをもらい、結果を残した。

 ディフェンスを強調するチームなだけに、選手には攻守で激しく泥臭いプレーが求められる。それは、金丸も「建前としては」例外ではない。ただ、彼に関してはやはり得点力、とりわけスリーポイントシュート(3PT)を決めることが、今後もこのチームに居続けるための大前提ではないか。

 第1クォーター、金丸はすでにレイアップによって得点を決めていたが、得意の3PTは次のクォーターに入ってから初めて決まった。「どれだけ外れても打ち続けるのがシューターのメンタリティ」とは言うものの、やはり1本決まれば気持ちが楽になるのは彼にとっても同じだっただろう。そこからは「リラックスしてゲームに入れた」と言う。

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