バスケ日本代表の光明。万能ロシターと金丸の3PTは大きな武器となる (6ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO


 ファジーカスがこれまで大きな力となって、日本代表を牽引してきたことは議論の余地がない。ただ、ロシターに加えて、高い身体能力と走力を持つギャビン・エドワーズ(PF/千葉)も1月に日本国籍を取得したこともあり、代表の帰化枠争いは混迷の様相を呈し始めている。

 NBAや日本の群馬クレインサンダーズでのコーチ経験もあるチャイニーズ・タイペイ代表のチャーリー・パーカーHCは日本戦後、「ニックの日本チームへの貢献度はすばらしいものがある」としつつ、「ライアンがいると、日本はより速いテンポでプレーできるし、ディフェンスでのプレッシャーも高められる」と口にした。

「よりスピードのあるライアンのほうが、日本の走るスタイルにはフィットしているのではないか」

 まだ1試合、競合とは言えない格下の相手との対戦をこなしたにすぎない。それでも、今回の代表合宿とチャイニーズ・タイペイ戦を通じて、ロシターが鮮烈な印象を残したとは言えるだろう。

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