バスケ日本代表の光明。万能ロシターと金丸の3PTは大きな武器となる (5ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO


「試合だけじゃなくて、練習中もそうなんですけど、しゃべる回数は一番多い」

 ロシターのリーダーシップについて富樫がそう言えば、田中大貴(SG/アルバルク東京)は「たとえばハーフタイムとかでも(ロッカールームへの)帰り際にコミュニケーションを取って、『今のはどうだった?』と積極的に話してくれる」と話した。

 0勝5敗と惨敗した昨年のFIBAワールドカップを受けて、ラマスHCはディフェンス面で相手へのプレッシャーをより強めるなど、強度の高いプレーを選手たちに要求している。そうであれば、頭がよく、即座に相手のオフェンスの意図を汲んで味方に指示できるロシターの存在は、大きいように思える。

「身体的な長所はない」と自ら認めたロシターも、無形のリーダーシップについては矜持を隠さない。

「日本で7年プレーしているし、(Bリーグで活躍する代表選手の)振る舞いや性格などもわかっている。だから、コート上でもコート外でも味方をひとつにまとめようとしているし、コート上では『コーチたちの声』となって、みんなが同じページにいるように努めている」

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