バスケ日本代表の光明。万能ロシターと金丸の3PTは大きな武器となる (4ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO


「何よりもまず勝つことこそが、自分にとって究極の目標なんだ。試合は毎回、違う顔を持つものだけど、自分としてはまずディフェンスでしっかりと仕事をすることを意識している。

 そのなかで30点獲ることもあったり、アシストがあまりつかないこともあったりするけど、それは仕方のないこと。試合によっては、ダブルチームを受ける頻度が高くなることもある。でも、そのことでチームメイトが活躍するのなら、本当にうれしい」

 試合前のロシターは、やや意外なことに緊張していたという。

 よく考えれば2013年に日本へ来て7年間、ずっとブレックスでしかプレーしていないのだ。新たなチームで、しかもそれが国を代表するチームとなると、普段は味方を積極的に鼓舞する姿で知られるロシターも、さすがに落ち着かないところがあった。

 両チームと一部の関係者、そして報道陣のみが入場を許された台北のアリーナに、ロシターのとびきり大きな声が響く。ただ、鼓舞しているだけではない。パワーフォワードやセンターを担うため、コート全体を見渡しやすいゴール近くにポジションを取ることが多く、味方に指示を与えている様(さま)がわかった。

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