バスケ日本代表の光明。万能ロシターと金丸の3PTは大きな武器となる (3ページ目)

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by AFLO


 しかし、たとえ得点が増えなくても、ロシターの貢献力は高い。身長(206cm)よりもだいぶ長い216cmのウィングスパン(腕を左右に広げた時の左右の手先間の長さ)を生かし、リバウンドやスチールを挙げる。また、スマートで視野が広いから、アシストも多い。

 チャイニーズ・タイペイ戦で記録した19リバウンド、7アシスト、2スチールという成績がフロックでないことは、Bリーグファンならわかるはずだ(ロシターの今季Bリーグでの平均成績は、18.1得点=全体10位、10.5リバウンド=4位、4.3アシスト=17位、1.6スチール=3位と、いずれもリーグ上位)。

 チャイニーズ・タイペイ戦後、「奇妙な質問ですが......」と前置きしつつ、彼に聞いた。奇妙な質問とは、たとえば得点面でひとつ抜きん出て活躍するよりも、攻守でまんべんなくチームに貢献するほうが自身は満足できるのではないか、というものだった。

 すると、ロシターも「こう言うと嘘のように聞こえるかもしれないけど......」と、一拍の前置きを入れてから答えをくれた。

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