八村塁、MVP候補ヤニスと夢の対決なるか。勝負の後半戦、見どころは? (3ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 オールスター出場のジョエル・エンビード(C)は故障などで39試合しか出場できていないが、ベン・シモンズ(PG)、トバイアス・ハリス(SF)、アル・ホーフォード(PF)といったスター選手を76ersは多く抱えている。現在カンファレンス5位という順位は、周囲の期待を大きく裏切った形だ。

 敗因は、アウェーでの勝率にある。

 今季の76ersはホームゲームでリーグ最高勝率25勝2敗と、バックス以上の成績(25勝3敗)を残している。しかし、アウェーでは9勝19敗と、まったくの別チーム。1月下旬のアウェー4連戦では4連敗を喫するなど、ホーフォードが「ロッカールームで続いている問題がいくつかある」と、内紛を匂わせるコメントを残しているほどだ。

 そんな76ersは2月5日、トレードでウォリアーズからアレック・バークス(SG)とグレン・ロビンソン3世(SF)を獲得し、薄かったベンチ層に厚みを持たせることに成功した。76ersはバックスとの直接対決で1勝1敗の五分。その実力は間違いないだけに、巻き返せるかどうかはロッカールームの問題を解決できるかどうかにかかっている。

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