「高校生がここまでやるか」の衝撃。
河村勇輝に進学よりプロを勧める声

  • 永塚和志●取材・文 text by Kaz Nagatsuka
  • photo by Nikkan sports/AFLO


 このままプロでプレーし続ければ、日本のA代表のユニフォームを着ることも近い将来ありそうだが、河村は大学に行く。ただ、彼の今回の活躍を見て、多くの人たちがこう思ったはずだ。大学へ行かず、すぐにBリーグでプレーすればいいのに......と。

 女子の場合、高校卒業後にすぐトップリーグでプレーする例は多い。だが、男子では稀だ。オールスタークラスの選手では川村卓也(盛岡南高/現シーホース三河)や富樫(モントローズ・クリスチャン高)など、これまで限られた選手しかその道を辿っていない。

 アメリカの高校を卒業して2013年、bjリーグの秋田ノーザンハピネッツでプロとしてのキャリアをスタートさせた富樫は、自身と同じように大学を経ずにプロの世界へ入ってくる選手を待っていた。そこに河村という「久々にワクワクする」(富樫)選手が入ってきた。

 富樫は「自分も高卒でやっているので、もっと(そういった選手が)出てきてもいいのかなと。実力的にはプロでできるから、ぜひやってほしいと思いました。(大学へ)行く、行かないは彼の決断ですが、将来が楽しみです」と、ケレン味のない口調でそう話した。

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