2019.10.02

出てこい八村塁、渡邊雄太に
続くスター。4年目のBリーグ開幕

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 また今季のBリーグは、覇権の行方以外にも大きな見どころがある。日本バスケの集大成とも位置づけられる東京オリンピックが来夏に迫り、今季はその出場メンバーを見極めるシーズンとなる。

 日本代表がこれまで構築したケミストリーを維持するためにも、コアメンバーはワールドカップから変わらないだろう。しかし、日本代表のステップアップのためにも、新戦力の出現が切望される。

 今回のワールドカップで、日本代表は八村塁(ワシントン・ウィザーズ/SF)をエースに据え、「困った時の八村頼み」というシーンが多かった。しかし、大会を通して浮き彫りになったのは、国際ルールにおいて個の力だけで得点を量産するのは不可能に近く、逆に言えば、チームディフェンスでどんなエースでも守りきれるということだった。

 スーパースターは出場しなかったものの、1on1の能力なら圧倒的だったアメリカは準々決勝でフランスに敗退。昨季NBAでMVPを獲得したヤニス・アデトクンボ(ミルウォーキー・バックス/SF)の参戦で優勝候補の一角と称されたギリシャやニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ/PF)を擁したセルビアも、優勝争いに絡めず敗退している。

 日本代表は八村、渡邊雄太(メンフィス・グリズリーズ/SF)、ニック・ファジーカス(川崎ブレイブサンダース/C)に次ぐポイントゲッターが、是が非でもほしい。そして、その役割を担える若手の出現に、今季は期待したいところだ。

 昨季のBリーグ新人王を獲得し、独特のステップから強気に得点を量産する三河の岡田は、2年目の今季、その伸びしろはまだまだありそうだ。

 196cmとサイズがありながらスリーポイントシュートを得意とし、筑波大時代には馬場雄大とチームメイトだったサンロッカーズ渋谷(東地区4位・全体11位)の杉浦佑成(SF)も、これからの飛躍に期待したい。

 法政大学1年時から特別指定選手としてBリーグでプレーし、4年生となった今年、同大バスケ部を退部して京都ハンナリーズ(西地区3位・全体9位)でのプレーに専念することを決めた、190cmの中村太地(PG・SG)にも注目が必要だ。