2019.10.02

出てこい八村塁、渡邊雄太に
続くスター。4年目のBリーグ開幕

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 ワールドカップでの日本代表の惨敗は、世界との差をまざまざと見せつけられた。しかし、多くのバスケファンは、「富樫がいたら結果は違ったかもしれない」と思ったはずだ。富樫にはチームの勝利だけでなく、漂い始めた沈滞ムードを払拭する圧倒的な個のパフォーマンスを期待したい。

 リーグ初年度の覇者である宇都宮ブレックス(東地区2位・全体4位)は、NBAで146試合の出場経験を持つシャブリック・ランドルフ(PF)を獲得した。さらに、2013年から日本でプレーするライアン・ロシター(PF・C)が日本国籍を取得するとも噂されており、チーム力が大幅アップする可能性もある。王座奪還の準備は万端だろう。

 昨季プレーオフ進出を逃したシーホース三河(中地区4位・全体10位)は、2シーズン連続で得点王に輝いているダバンテ・ガードナー(PF)、さらには日本人選手屈指のスコアラー川村卓也(PG・SG)と、オフェンスに特化した補強を敢行した。

 昨季新人王の岡田侑大(PG・SG)、日本No.1シューター金丸晃輔(SG・SF)、大ベテランの桜木ジェイアール(PF)と、三河は錚々たる選手を擁している。プレイングタイムとボールをどうシェアするかという問題は残るが、リーグ最高のタレント集団となったことは間違いない。名門復活のシーズンとなりそうだ。

 そして今シーズンは、多くのバスケファンがレバンガ北海道(東地区6位・全体17位)に1試合でも多く試合をしてほしいと願うだろう。49歳の折茂武彦(SG)がついに今シーズン限りでの引退を発表し、現役ラストシーズンを迎えるからだ。

 低迷を続けてきた北海道だが、今季は違う。元日本代表の橋本竜馬(PG)、昨季名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(西地区2位・全体6位)で平均23.2得点を記録したマーキース・カミングス(SF・PF)、昨季三河で平均11.0リバウンドのケネディ・ミークス(PF・C)を獲得。戦力はかつてないほど充実している。

 奇跡を起こすのは、物語を背負ったチームだ。「北のレジェンド」のラストダンスを目に焼きつけたい。