W杯の洗礼を浴びた日本がやるべきこと。八村塁「世界の強さを感じた」 (4ページ目)

  • 小永吉陽子●取材・文 text by Konagayoshi Yoko
  • 松岡健三郎●写真 photo by Matsuoka kenzaburo

 そのうえで、強化試合のチュニジア戦で八村以外のメンバーでも戦えたオプションを試す勇気をラマスHCにも求めたい。逆に完成していないチームだからこそ、何かを仕掛けて格上に一泡吹かせるくらいの気概がほしいところだ。

「まだ、実現したことがないヨーロッパ勢に1勝」(ラマスHC)という目標は変わらないし、1次ラウンド突破の可能性がある限りチャレンジは続く。

「この敗戦をいい教訓にする」とラマスHCが言えば、選手たちも「まだ試合は続くので切り替える」(田中)と洗礼を浴びて目が覚めたように前だけを見つめていた。

 次戦9月3日は、3年前にオリンピック世界最終予選にて、71-87の16点差で敗れたチェコとのリベンジマッチでもある。いま、日本はこれまで到達できなかったすばらしい舞台に立っている。新しい歴史を作っていく旅はまだまだ終わらない。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る