2019.08.26

八村塁の得点力が日本のストロング。
W杯に向けて課題も明らかに

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • 松岡健三郎●写真 photo by Matsuoka Kenzaburo

 ドイツに勝利したものの、より浮き彫りになった課題は日本の3Pへの対応だろう。

 近代バスケにおいて、3Pの重要性は以前よりも増している。これは、成功率50%の2点シュートを決めるよりも、得点が1.5倍の3Pシュートを33%以上の確率で決める方が効率的という考えがベースにある。

 ドイツ戦、日本は15本しかスリーポイントを打てていないが、ドイツは39本のスリーを打っている。これは、「もっとディフェンスのプレッシャーを強めればいい」といった単純な話ではない。どのチームも、いかに3Pを効率よく打つかということを念頭に、オフェンスをデザインし、3Pを打つためのスペースを作るボール回し、スクリーン、シューターの質といった部分で、諸外国の方が一日の長がある。

 3P対策に光明を放ったのが、ドイツ戦翌日のチュニジア戦だった。この試合、八村と篠山竜青(川崎ブレイブサンダース)/PG)が「チーム状況とコンディション不良」により欠場。篠山の不在もあり、これまで出場機会の少なかった安藤誓哉(アルバルク東京/PG)にプレータイムが与えられることになった。

 この試合、24秒オーバータイムを何度も奪うなど、日本のディフェンスが最も効果的だったのが、安藤誓、田中、馬場、竹内譲次 (PF/アルバルク東京)、竹内公輔 (PF/宇都宮ブレックス)の5人、センター抜きのスモールラインナップだった。