八村塁の開幕スタメンはありか。現地記者「放り込むべきではない」 (3ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Kyodo News

 もちろん八村はプレー時間を増やすことを目指し、トレーニングキャンプから全開で臨むだろう。そこでの頑張りが認められ、いきなり先発で起用されることがあったら"エキサイティング"なことではある。ただ、徐々にNBAに慣れていく先に選手としての明るい将来があると考えれば、"開幕スタメン"の名誉も取るに足らない。ウィザーズ首脳陣も、数年後に目を向けた我慢強い起用をするのではないだろうか。

 繰り返すが、今シーズンはウィザーズが勝ちにいく年ではない。負けながらさまざまなことを学び、来年度のドラフトでも有望な選手を獲得したいところだ。そうして数年の間に頭角を現した選手を、残留していた場合のビール、2020-2021シーズンに復帰してくるウォールと組み合わせるのが理想の形になる。そんな未来に向けて足を踏み出したウィザーズで、新体制の軸のひとりとして期待される八村も伸びやかに成長していってほしい。

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