NBAプレーオフの舞台裏。カリー対カリーは「特別な時間だった」 (4ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko
  • photo by Getty Images

「これ(兄のユニフォーム)は額に入れるか何か、このシリーズ、今の時間を記念にとどめられるような特別な方法で取っておくつもりだ」とセス。「この先、プレーオフの舞台で再び対戦することがあるかどうかもわからない。僕らふたりにとって、特別な時間だった。この先、ずっと忘れないだろう」

 5年連続NBAファイナル進出を決めたステフは、レポーターから弟との対戦となったシリーズについて聞かれ、こう答えた。

「どちらかが負けなくてはいけなかった。でも、これは弟自身にとっても、彼のキャリアにとっても、大舞台での戦いのスタート地点にすぎない。単にここにいるべき選手だというだけでなく、プレーオフで多くの時間に出場する選手ということを、多くの人たちに証明した。そして、僕らはふたりとも、残りの人生でこの経験を決して忘れない。それが、何より大事なことだ」

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