八村塁が渡邊雄太と契った思い。代表戦不参加も「先輩たちを信じてる」 (2ページ目)

  • 小永吉陽子●取材・文・写真 text&photo by Konagayoshi Yoko

――年々プレーが成長している理由に、英語力の上達があると思います。1年や2年の時と比べ、今はどのくらい英語力の理解が深まり、語学の上達がプレーにどう影響していますか。

 もう、それは絶対に大きいと思います。1年生の時はほとんどまったく話せなくて、2年生になって何を言っているかだいたいでわかってきて、3年生の今は、ほぼほぼ何を言っているかもわかりますし、チームメイトとコミュニケーションもしっかり取れています。そういう中で今年は自分のやりたいことに対して意見も出せますし、言語が伸びていることが自分の成長につながっていると思います。

 3年生になってコーチから「チームの中心選手として、リーダーとしてやってほしい」と言われているので、そうなると、もっと声をかけていかなきゃいけないので、そういう中で語学が伸びていることが役立っています。

――3年生になってリーダーになることを求められているなか、自分ではリーダーになれていると思いますか?

 そうですね。試合中に声をかけるだけでなく、僕が試合の流れを持ってきていることが今までもあったので、プレーの面でもリーダーになれているんじゃないかなと思います。

――そういう、自分が引っ張ってリーダーになることは日本代表でもやっていましたが、日本代表での経験がゴンザガでのリーダーシップにつながっていますか?

 絶対にそれはありますね。日本代表だともっと年上の人たちとプレーをするので、その中でリーダーになることは難しいですけれど、そういうところでやった経験は大きいです。リーダーもそうだし、日本代表でやれたプレーの経験から、ゴンザガでもやれているのはあります。

――昨年のワールドカップ予選では、出場した4試合ともに直前の合流でしたが、すぐに馴染めてチームを引っ張っていました。すぐにひとつのチームになれた要因は?

(渡邊)雄太さん(メンフィス・グリズリーズ)や僕が遅れて入ってきても、先輩たちがオープンマインドな雰囲気を作ってくれました。すごく優しい先輩たちばかりで、コートの中でも外でもずっとコミュニケーションを取ることができたので、すぐにチームに溶け込めました。チームがひとつになることで、いい成績が残せたんじゃないかと思います。

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