渡邊雄太に元NBA選手がアドバイス。「昔の自分によく似ている」 (4ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko
  • photo by AFLO

 それは、僕も最初の年に経験したことのひとつだ。最初のシーズンは、ほとんどプレーしなかった。でも、試合を観察して学ぶことで得ることができたので、自分の番号が呼ばれて試合に出られるようになったとき、チームをすぐに助けることができたんだ」

── 今の渡邊選手は主にパワーフォワードでプレーしていますが、NBAでも今後、大学時代のようにウィングでプレーする可能性はあると思いますか?

「コート上で経験を積むことによって、どのポジションが彼に向いているのかがはっきりしてくると思う。今は4番(パワーフォワード)だったとしても、それが彼のポジションだと決定したわけではない。3番(スモールフォワード)でプレーすることもあるだろう。

 5、6年前に3をやっていた選手が、今は4をやっているケースは多々ある。以前より試合はずっと速くなったし、サイズの小さな選手が4をやるようにもなった。そのうち、いくつか複数のポジションをやることもあると思うし、今はポジションをひとつに固定する時代でもない。

 彼が他の選手に比べてユニークなのは、どちらのポジションもプレーするだけの総合的なスキルを持っているということだ。最近の4番は、かつての3番と同じぐらい外でプレーすることが増えてきた。唯一違うのは、4番だとピック&ロールのディフェンスをすることが多いということ。彼はそれをする能力もある。

 時間が経てば、彼のポジションがどこなのかはわかってくる。きっと、両方のポジションでプレーする機会が与えられるはずだ」

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る