東京五輪のラストピースは彼らだ。3人のBリーガーに覚醒の予感 (4ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 29歳となった金丸にも、覚醒の余地はある。

 昨季までチームメイトだった比江島慎(SG)がオーストラリアのブリスベン・バレッツへと移籍。金丸と比江島が2枚看板だったシーホース三河は、金丸に今まで以上の得点を求めるだろう。昨季までは不調のときやタッチの悪いときなど、ゲームから消える時間帯があった。比江島がいればそれでも勝てたが、今季はそうはいかない。チームの勝敗をその双肩に担った天才シューターが、どんな進化を遂げるのか必見だ。

 3年目のBリーグ開幕直前。各チーム、各選手、それぞれがリーグ発展のためにたゆまぬ努力を続けている。それでも、この2年に比べて話題が少ないのは、ブームから文化へ、非日常から日常への変化のために必要な痛みだと信じたい。

 だが、再来年に迫った東京オリンピックの舞台に出場が叶うなら、今季Bリーグで活躍する選手が確実にその場に立っているだろう。2020年、JAPANのユニフォームをまとっているのは誰だ――。3年目のBリーグを観に行けば、きっと才能あふれるプレイヤーたちが覚醒する瞬間に立ち会えるはずだ。

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