180cm超えのデンソー4人組。狙うはチームの優勝とオリンピック出場 (3ページ目)

  • 小永吉陽子●取材・文・写真 text&photo by Konagayoshi Yoko

「昨シーズンに初めてファイナルを経験して、負けた悔しさと、"絶対にまたこの舞台に戻ってきてやる"という思いが強くなりました。JX-ENOSに唯一身長で対抗できるのはデンソーだと思う。でも勝つためには、もっと変わらなければなりません。昨シーズンのファイナルのあとJX-ENEOSが『うちのチームは負けず嫌いばかり。気持ちではどこにも負けない』と言ったのを聞いて、自分たちはチャンピオンになるための練習から負けていて、まだまだ甘いことに気づきました。日本代表では今まで核だった大崎(佑圭、JX-ENEOS)さんが抜けたので、そこをチャンスと捉えてポジションを奪いたい。東京オリンピックには主力になって出場したいです」

 赤穂ひまわり、19歳(8月28日の20歳)。184cmの身長で機動力を誇るフォワードだ。日本代表のトム・ホーバスHC(ヘッドコーチ)は「将来は2番(シューティングガード)ができる」と惚れ込み、今ではシュートレンジを広げるトライをしている。2つ年上の姉・さくらを追ってデンソーに入ったのかと思いきや「姉のことは関係なくて、私のことを必要としてくれたのでデンソーを選びました」とキッパリ言う向上心の強い昨シーズンの新人王だ。

「自分の武器は身長があるわりにアウトサイドのプレーができること。もっとリバウンドで強みを発揮できれば、誰にも負けないアウトサイドの選手になれると思っています。今年はじめて日本代表に選ばれ、東京オリンピックに出たい気持ちが強くなりました。今はまだそのレベルには達していないけれど、ワールドカップを経験することで、そのチャンスをつかみたい。今までの日本には185cmくらいの2番ポジションの選手はいなかったので、自分がそうなれるように成長したい」

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