「自分が点を取りにいく」。比江島慎は崖っぷちの日本バスケを救えるか (2ページ目)

  • 小永吉陽子●取材・文・写真 text&photo by Konagayoshi Yoko

―― 一次予選で4連敗したことをどう受け止めていますか。

比江島慎(以下、比江島)Window2でチャイニーズ・タイペイとフィリピンに負けて4連敗したときは、ショックが大きかったけど、今は切り替えて上を向いている状態です。

――フィリピンやチャイニーズ・タイペイに勝ち切れなかった原因はどこにあると思いますか?

比江島 今回に限らず、僕が代表に入ってから接戦を勝ち切ることが少なく、勝負どころでチーム力の差というものが出てしまいます。それは明らかに経験不足......だと思います。

――これはチーム作りの問題でもありますが、これまでの日本には確実な得点源がなく、比江島選手の孤軍奮闘が目立ちます。この状況をどう思いながら戦っているのですか?

比江島 みんなも得点を取れるだけの力はあると思うのですが......場数を踏んでいない分、国際大会の雰囲気に飲まれてしまうのだと思います。僕も代表に入ったばかりの頃は試合に出ても何もできなくて、何度も強い相手にトライして自信がついてきました。僕は強い相手とやることで燃えてくるので、それを経験してある程度は力を出せるようになったと思います。

――エースとしては、経験がない選手の分も引っ張ってやろうという気持ちですか?

比江島 そうですね。今は、僕が点を取りにいかないとヤバイ、という状況になってしまうことが多いので、そこでもっと役割分担ができるようになればチーム力は上がっていくと思うのですが......。

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