ダンクする日本人、阻止する外国人。ファイナルにみるBリーグ2年目 (6ページ目)

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by Naoki Nishimura/AFLO

 試合終了後、名残を惜しむように満員のアリーナを見渡していたイートンは言った。

「以前より、レベルの高い外国人選手も来日するようになっている。年々、日本人選手のレベルも間違いなく上がっている。ただ、大学卒業後(2002年)からトップリーグでプレーし続けて感じるのは、1年で飛躍的にうまくなる選手も、成長するリーグもないということ。一足跳びには成長できない。Bリーグも、日本バスケも、一歩ずつ成長していくしかない」

 優勝セレモニーを終え、A東京の選手がミックスゾーンに現れる。馬場雄大は「あのブロックはファウルです」と笑った。

「リーグのレベルが上がっているかどうかは、僕は1年目なので比較できない。ただ、僕個人のことで言えば、まだまだうまくなれる。そのためにやっているので。僕たちがリーグを引っ張っていこうと思います」

 2シーズン目の幕を閉じたBリーグ。それは同時に、3シーズン目への幕開け。そして、何十年後かに、「そんな時代もあったね」とバスケファンが笑いながら話す日へと辿り着くための一歩だと信じている。

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