NBAセミファイナル、「キング」レブロンに引導を渡す若手は誰だ? (5ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 タレントも、勢いも、76ersが上なのは間違いないだろう。セルティックスは上位シードの意地とホームコートアドバンテージで、どこまで食い下がることができるか。

 最後に話はそれるが、ウェイドの「NBAの未来だ」というコメントが気にかかる。まさに今、時代が新たなスターを求めているように思えてならないからだ。

 NBAの顔として、これまでリーグを牽引してきたのはレブロン・ジェームズ、カーメロ・アンソニー(SF/オクラホマシティ・サンダー)、そしてドウェイン・ウェイドなど「2003年ドラフト組」なのは間違いない。ところが今季、そんな往年のスターたちに若手が引導を渡している。

 ウェイドには前述したルーキーのシモンズと2年目のエンビードが、そしてカーメロにはルーキーのドノバン・ミッチェル(PG/ユタ・ジャズ)が......。では、レブロンには誰が引導を渡すのか? 今季の若手の躍進を見ていると、それはカンファレンス・セミファイナルで対戦するラプターズよりも、若手がチームの中心となっているセルティックスか76ersがふさわしいように思えてならない。

「プレーオフをどこまで勝ち進めるか?」と聞かれたシモンズは、こう答えている。

「望んでいるところまで行けると信じている」

 セカンドラウンドを勝ち抜き、新たな時代のスターとなるのは誰だ?

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