ポールとハーデンが出場ならロケッツは勝率9割。2人がいたら降参だ (3ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko
  • photo by AFLO

 実際、開幕早々にポールが故障して14試合に欠場しても、勝率7割超えをキープ。ポールが戻ってくると、すぐに14連勝。12月下旬、ポールが故障で3試合欠場した前後で5連敗を喫したが、戻ってくると、また勝ち始めた。

 2月は12戦全勝。3月6日時点で今季最多の16連勝中、成績でもウォリアーズを抜いてリーグ首位の座にいる。ポールとハーデンが揃って出場した試合では34勝3敗、勝率9割を超える。

 もちろん、だからといって簡単に優勝できるわけではないのは、ポールもハーデンも、これまでの経験で十分にわかっている。

 ポールは言う。

「今は、とにかくプロセスを楽しんでいる。いろいろと障害があり、対戦相手など厳しい状況もある。それを乗り越えようと努力している。

 そのなかで、どう戦ったらいいのか、少しずつわかってきた。このまま上達していきたい。今シーズン、あと何勝ぐらいするかわからないけれど、それは一番大事なことではない。僕らにとって大事なのは、正しい方法でプレーし、チームを築いていくことだ」

 辛抱強く築き上げることに集中できるのは、積み上げた先に優勝があると信じられるから。だから、今日もコートに立つ。最後の試合に勝つために──。

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