2018.03.05

男子バスケ、W杯出場に黄信号。
Bリーグ戦士にできることはないのか

  • 小永吉陽子●取材・文・写真 text&photo by Konagayoshi Yoko

 ワールドカップの開催地枠を持っている中国は、先を見越した強化をしながら、昨年8月のアジアカップと、この予選に挑んでおり、そのシステムがとても興味深い。

 中国は、40名を超える候補選手を藍隊(BLUE)と紅隊(RED)に分け、その中から毎回12名を選出し、交互に出場させて鍛えている。しかも、ヘッドコーチも競わせ、優秀な成績を残したほうがワールドカップで指揮を執ることになっている。出場メンバーが毎回変わるために起伏が激しいが、選手もヘッドコーチも選考レースとして挑んでいるために、予選といえども必死だ。

 また、昨年からアジア予選に加わり、NBA選手が不在でもアジアでは頭一つ抜きんでているオーストラリアでさえ、準備に余念がない。アンドレイ・レマニスヘッドコーチは、アジア予選についてこのように語っている。

「チーム作りには継続性が必要なため、我々は昨年夏のアジアカップを重要視してチーム作りをスタートさせた。現在は誰が必要かを見極めるために、予選を通してコアメンバーを築いている。アジアに参入することはこれまでとは違うプレースタイル、違う戦術や違う臨み方をする必要があったが、それらはチームの成長にとても役に立っているし、もっと試合の映像を見て研究することが必要だ」

 一方で、日本が何もしなかったわけではない。昨年からこの予選を見越して11月には台湾遠征、2月にはイランと親善試合をするなど、リーグを中断して準備をしている。だが、強豪国が慎重なチーム作りで予選に臨んでいるのを見ると、選手層の厚さや地力の差を痛感せずにはいられない。