打倒ウォリアーズの実現へ。
ロケッツに不可欠な「ハーデンの相棒」

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Getty Images

 だが、そんなロケッツとハーデンも、2017年の年末にはやや調子を落とした。前述通り、12月18日まで14連勝を挙げながら、その後に5連敗。特に、イースタン・カンファレンス首位のボストン・セルティックスと敵地で対戦した12月28日のゲームでは、26点差のリードを引っ繰り返されての大逆転負けを喫した。

 セルティックス戦の後半のハーデンは、FGが17本中3本、3アシスト、5ターンオーバーという大乱調。終了間際の約7秒の間に2連続でオフェンシブファウルを犯し、チームを勝利に導くどころか敗因になってしまった。

 しかしながら、悪い条件が重なっての黒星を悲観しすぎる必要はないのだろう。このセルティックス戦では、ポール、バー・ア・ムーテ、カペラという3人のスタメンが欠場していた。しかも、11戦中8戦がロードゲームという厳しい日程の真っ最中なのだから、ある程度負けが込むのは仕方ない。

「長いシーズンだ。いいときもあれば悪いときもある。うまくいかなくても、すぐにまた次のゲームがあるんだから」

 マイク・ダントーニHCのそんな言葉通り、調子を落とす時期はどんな強豪チームにもあるものだ。 ハーデンは12月31日のレイカーズ戦中に左足ハムストリングを傷め、少なくとも2週間離脱と発表されたが、重症とは考えられていない。だとすれば、今後もシーズン中はハイペースで勝利を重ねていくだろう。

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