2017.11.30

這い上がれ、日本男子バスケ。
W杯予選で連敗スタートからのイバラ道

  • 小永吉陽子●取材・文・写真 text&photo by Konagayoshi Yoko

 今回からアジア予選に加わったオーストラリアは、NBA選手が不在だったとはいえ、アジアでは頭ひとつ抜けている。2013年から采配を振るうアンドレイ・レマニスHCのもと、8月のアジアカップ時より強くなったコンタクトプレーを押し出して日本を退けにきた。そんな強豪国が、日本以上にボールに執着心を見せて奪ったシーンには感服するしかなかった。

 日本にも国際大会のキャリアを積んできた選手はいる。けれど一向にチームが熟さないのは、これまでの代表の歴史に『継承』されるものがないからだ。

 2014年から昨年までの2年間、指揮官を務めた長谷川健志時代には、戦う集団になることをモットーとし、アジア4位まで上りつめることはできた。しかし、自国で開催した2006年の世界選手権(現ワールドカップ)以後、指揮官が変わるたびに強化策が途切れたことにより失われた10年を取り返すまでには至らず、2016年のオリンピック世界最終予選では、強豪相手にまったく太刀打ちできない姿に、失われた時間の長さを感じるしかなかった。

 今回対戦したフィリピンを例にとれば、チーム力が継承されてきた歴史が日本とは違う。