レブロン奮闘も高齢化で動きがスロー。V候補キャブスの様子がおかしい (2ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Getty Images

 何より、頼みのレブロンは平均28.3得点、7.3リバウンド、8.7アシストと優れた成績を残している。いずれチーム全体が気持ちを引き締め、上位に浮上しはじめると考えている関係者は依然として少なくない。

 現地時間13日にニューヨークで行なわれたニックス戦では、キャブズはスイッチを"ON"にしたときの迫力を久々に披露した。上り調子のニックスに、前半で13点、第3クォーター途中で23点をリードされながら、最終クォーターに逆襲。結局は、敵地で104-101 の大逆転勝利を手にし、その底力を見せつけた。

「(点差をつけられても)まだ後半があることはわかっていたし、チームの勝利を助けられることはわかっていたよ」

 試合後のレブロンのコメントには、勝ち方を知る32歳の貫禄が感じられた。キャブスは続いて15日のシャーロット・ホーネッツ戦にも勝ち、今季初の3連勝。これで今季成績も8勝7敗と勝ち越しに戻し、不安視する声を"一応は"吹き飛ばしている。

 ただ......レブロンを疑うべきではないと理解しつつ、それでもここまでのプロセスを見ると、キャブスの今後は必ずしも楽観できないようにも思える。100ポゼッションあたりの平均失点で換算される「ディフェンシブ・エフィシエンシー」で、キャブスはリーグ最下位。気になるのは、今季の守備難はロースターの老化、コンディション不良からもたらされているように見えることだ。

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