マジックが大絶賛の19歳。
ロンゾ・ボールはレイカーズの救世主か?

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko
  • photo by AFLO

 レイカーズのロブ・ペリンカGMは言う。

「ロンゾは彼独自のリーダーシップを持っている。伝染性があるリーダーシップだ。彼はよく声を出しているわけでもなく、強い個性を持っているわけでもないけれど、それでも存在感がある。謙虚な姿勢と同時に静かな自信も持っていて、そういった資質がまわりの選手たちを引き寄せているんだ。NBAの他のリーダーとは違うリーダーシップスタイルかもしれない。でも、とても効果的だ」

 レイカーズのGMに就任するまでコービー・ブライアントをはじめ、多くのNBA選手の代理人だったペリンカがそう言うと、説得力がある。

 それにしても、この19歳のルーキーに対して周囲からかけられる期待はとても大きい。プロになったばかりの選手にそんなに大きなプレッシャーをかけて大丈夫なのだろうかと思うが、ロンゾ自身は気にする様子もない。

「僕はずっとこうやって注目されるなかでプレーしてきたから」とロンゾ。高校やUCLAで経験してきても、NBAでのプレッシャーはまた違うのではないかと聞かれると、「僕は同じだと思っている。どこでもバスケットボールにすぎないというのは同じだから」と淡々と語る。

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