NBA東で『アベンジャーズ』並みのキャブスに対抗できるチームは? (6ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 ただ、同6位のミルウォーキー・バックス(42勝40敗)は面白い。今季リーグ5年目ながら成長を止めないヤニス・アデトクンボ(SF)と、昨季の新人王マルコム・ブログドン(PG)を擁し、上昇気流に乗っているのは間違いないだろう。左ひざの前十字靭帯を断裂したジャバリ・パーカー(PF)の復帰が早くとも来年2月以降と報じられているが、彼の復帰時期によっては好成績を残す可能性も十分にある。

 では、今季のダークホースはどこか――。それは、2001年にアレン・アイバーソンがNBAファイナルに導いて以来、長年イースタンのドアマットチームに甘んじているフィラデルフィア・76ers(28勝54敗/イースタン14位)ではないだろうか。

 チームが今季に賭けているのは明白だ。まずは今オフ、シューターのJ・J・レディック(SG)を獲得。さらに今年のドラフト1巡目全体1位で獲得したマーケル・フルツ(PG)と、昨年のドラフト1巡目全体1位ながらケガのためにシーズンを全休したベン・シモンズ(PG)は、ともに今季の新人王有力候補だ。

 また76ersは今オフ、昨季もケガのためにプレー時間を制限しながら平均20.2得点を記録したジョエル・エンビード(C)と5年1億4800万ドル(約165億円)で契約を延長している。この大型契約がエンビードに寄せる期待の大きさと、今季に賭ける意気込みを物語っているだろう。

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