NBA東で『アベンジャーズ』並みのキャブスに対抗できるチームは? (5ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 さて、キャブスとセルティックスの2強を追いかける他のチームについても言及したいところだが、ジミー・バトラー(SF)がシカゴ・ブルズ(41勝41敗/イースタン8位)からミネソタ・ティンバーウルブズへ、ポール・ジョージ(SF)がインディアナ・ペイサーズ(42勝40敗/イースタン7位)からオクラホマシティ・サンダーへ、そしてカーメロ・アンソニー(SF)もニューヨーク・ニックス(31勝51敗/イースタン12位)からサンダーへ、さらにポール・ミルサップ(PF)もアトランタ・ホークス(43勝39敗/イースタン5位)からデンバー・ナゲッツへ移籍した。東から西へスター選手の流出が相次ぎ、近年続く「西高東低」にますます拍車がかかっている。

 このことを予知していたかのように、リーグは今季ロサンゼルスで開催されるオールスターゲームを東西戦ではなく、東西混合チームの対戦で行なうことを決定した。チームキャプテンに選ばれた選手が好きな選手を順番に指名していくという、ドラフト形式のチーム編成となる。

 話をイースタンの展望に戻そう。キャブスとセルティックスを追うはずの昨季イースタン3位のトロント・ラプターズ(51勝31敗)と同4位のワシントン・ウィザーズ(49勝33敗)は、ともに戦力の大きな上乗せはない。同5位のアトランタ・ホークスに至っては、ミルサップのみならずドワイト・ハワード(C/シャーロット・ホーネッツ)も放出し、チームは再建の真っ只中だ。

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