Bリーグ2季目。いきなりピンチの
王者・栃木で田臥勇太はどう戦うか

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by Getty Images

 初代王者の栃木から古川と須田を獲得したのに加え、東京から二ノ宮康平(PG)、名古屋ダイヤモンドドルフィンズから石崎巧(PG/SG)と、ゲームコントロールに定評のある2選手も手に入れた。さらに日本代表としても活躍する帰化選手のアイラ・ブラウン(PF)もSR渋谷から獲得。昨季の主力である岸本隆一(PG/SG)や津山尚大(PG/SG)が新戦力とフィットし、シーズンを通してチームケミストリーを向上させていけば、上位陣を脅かすに十分な戦力となるだろう。今季の琉球には「大物食い」の雰囲気が漂っている。

 47歳にして現役選手であり、チームのオーナーでもあるレバンガ北海道の折茂武彦(SG)は、新シーズン開幕前にこう語った。

「目の前のシーズンはもちろん大事。Bリーグを通して3年後の東京五輪を意識することも大切。ただBリーグが、バスケットボールが、10年後、50年後に発展していることが何よりも大切。今季もそんな未来に向けて、大事な一歩です」

 2年目のBリーグは群雄割拠なシーズンになりそうだ。ただし、まだよちよち歩きを始めたばかりのリーグでもある。もしも可能なら、覇権の行方を、黎明期の新リーグを、会場で見守っていただきたい。

 バスケットボールの季節が始まる。バスケは楽しい。好きなチームが見つかれば、きっともっと楽しい。

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