Bリーグ2季目。いきなりピンチの王者・栃木で田臥勇太はどう戦うか (5ページ目)

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by Getty Images

 日本、中国、韓国、台湾のチームが参加して9月20日からマカオで開催された「The Super 8」で、千葉は現役中国代表選手や元NBA選手を擁す強豪・浙江ライオンズ(中国)を破って優勝している。チームは新シーズン開幕に向けて上々の仕上がりであることを証明した。昨季リーグ最多となる1試合平均4503人の観客を呼んだ人気チームは、大声援に背中を押されて今季こそリーグの頂点を狙う。

 川崎は平均27.1得点でBリーグ初代得点王となったニック・ファジーカス(C)が健在で、スラッシャーの篠山竜青(PG)とシューターの辻直人(SG)のバックコートデュオもBリーグ屈指の得点力を誇っている。昨季はファイナルで敗れ、オールジャパンでも決勝で敗れた。シルバーメダルコレクターとなりつつあるだけに、2番のポジションはもういらない。

 また、シーホース三河もリーグ有数の戦力の維持に成功している。日本代表でエースとして君臨する比江島慎(PG/SG)と、昨季日本人得点ランキング1位(平均16.7得点)の金丸晃輔(SG/SF)が今季もチームを牽引するだろう。昨季のセミファイナルでは栃木と激突して1勝1敗でタイとなり、前後半各5分という変則ルールの第3戦では14−12というわずか1ゴール差で敗れている。初代王者となった栃木を昨季もっとも追い詰めたチームなだけに、三河も今季のチャンピオン候補といっていいだろう。

 そして今季、ダークホース的な存在としてブレイクしそうなのが、琉球ゴールデンキングス(29勝31敗/8位)だ。

5 / 6

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る