Bリーグ2季目。いきなりピンチの王者・栃木で田臥勇太はどう戦うか (4ページ目)

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by Getty Images

 9月初頭に開催された今季の前哨戦「アーリーカップ」では、ピック&ロールを多用するルカHCのチームスタイルに馬場がまだフィットしていなかった。それでもA東京はアーリーカップの関東エリア大会を制している。シーズンが進むにつれて馬場がアジャストしていくのは間違いなく、混戦の東地区でA東京が独走する可能性すら十分にある。

 一方、チームカラーを一新したA東京とは対照的に、昨季からのスタイルを成熟させることで優勝を狙っているのが千葉ジェッツ(44勝16敗/5位)、川崎ブレイブサンダース(49勝11敗/1位)、シーホース三河(46勝14敗/3位)の3チームだ。

 千葉は外国人選手こそ入れ替わったものの、主力となる日本人選手の顔ぶれは変わらず。さらにサンロッカーズ渋谷からディフェンスとスリーポイント(3P)シュートの得意なアキ・チェンバース(SF)を獲得している。日本人得点ランキングで昨季5位(平均13.2得点)の得点力を誇る司令塔・富樫勇樹(PG)が相手を引っかき回し、ほぼ全選手が3Pを得意とする千葉のオフェンスが爆発すれば、どの対戦チームにとってもディフェンスの的が絞れず脅威となるだろう。

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