ロケッツにすべてを賭けるクリス・ポール。「3度目の正直」なるか? (4ページ目)

  • 宮地陽子●取材・文 text by Miyaji Yoko
  • photo by Getty Images

 7月14日、ポールのロケッツ入団会見の場でマイク・ダントーニ・ヘッドコーチは言った。アメリカ代表のアシスタントコーチとして一緒に戦った経験から、ポールがいることでチームにどんな変化があるのかを理解していた。

「私も彼にお尻を叩かれるだろうし、彼がいることでチームは向上する。それは間違いない」

 トレードが決まった後、ポールはハーデンとほとんど毎日のように、さまざまな話をしたという。

「究極の目標について話した。それは優勝だ。僕らはふたりとも、まだそれを成し遂げることができていない。達成できたらどれだけうれしいだろうか、という話もした。自分と同じくらい強くそれを求めている奴と、一緒にこの旅路を行くことが何よりもうれしいんだ」

 ディフェンディングチャンピオンのゴールデンステート・ウォリアーズはまだしばらく衰える気配もなく、ポールの優勝へのチャレンジはチームを移り、ハーデンとタッグを組んでも厳しいことに変わりはない。それでも環境が変化したことで、新たなチャレンジに心躍らせているのだという。

「これまでないほどエキサイティングだと感じている。新しいスタートだ。僕にとっても、ジェームズ(・ハーデン)にとっても、これ以上ないタイミングだ」

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