絶対王者ウォリアーズ危うし。アービング&カーメロ移籍で勢力図激変か (2ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by Getty Images

 一方で、ヒューストン・ロケッツ(ウェスタン3位/55勝27敗)にも強力なデュオが生まれている。ロサンゼルス・クリッパーズ(ウェスタン4位/51勝31敗)のクリス・ポール(PG)がロケッツに移籍し、ジェームズ・ハーデン(PG)&ポールという「リーグ最強のバックコートコンビ」が誕生したのだ。

 しかし、間違いなく強力なデュオではあるものの、昨シーズンのロケッツはハーデンがポイントガードを務め、すでに超攻撃的なチームとして成功を収めている。ボールを持つ時間の長いポールの加入によって、ロケッツはチームカラーを一変させる必要に迫られており、このデュオ結成には否定的な意見も多い。

 ただしこの移籍には、サンアントニオ・スパーズ(ウェスタン2位/61勝21敗)に加入する可能性もあったポール自身がハーデンとチームメイトになることを望んだとも伝えられている。バスケIQの高いポールには、スパーズよりもロケッツの一員になるほうが明るい未来が見えた、ということだろう。

 そしてこの夏には、新たな「ビッグ3」も誕生している。そのトリオを完成させたのはニューオーリンズ・ペリカンズ(ウェスタン10位/34勝48敗)だ。

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