教えて麒麟・田村さん。五輪新種目「3×3バスケ」ってどんなスポーツ? (3ページ目)

  • 水野光博●構成・文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by Sportiva

 ここまで聞くと、コートは小さく、試合時間も短いので、「3×3のほうが体力的にずいぶん楽だ」と思う方もいるかもしれませんが、それは大間違いです。たとえるなら、5人制に必要な体力はマラソン的なスタミナで、攻守の切り替えが目まぐるしい3×3は短距離走を延々と繰り返すようなスタミナが必要になるのです。

 3×3は1チームの人数も4名以内と決まっているので、ほとんどゲームに出ずっぱり。さらに、5人制はショットクロック(シュートを打つ制限時間)が24秒ですが、3×3はその半分。12秒に1度はシュートを打たなければいけないので、攻守がより目まぐるしく変わり、シャトルランを何本も何本も連続で走っているような感覚に陥ります。

 特にまた、ゴール下でのボディコンタクトも5人制より強烈と言っていいでしょう。3×3は5人制ほどファウルが吹かれません。なので、ゴール下の肉弾戦は格闘技的な要素が強く、押され負けないフィジカル能力が必須となります。

 得点に関しても、3×3と5人制とは大きく異なります。5人制では「アーク」と呼ばれるスリーポイントラインの外側からのシュートが3点、内側のシュートが2点、フリースローが1点となっています。しかし3人制では、アークの外側からのシュートが2点、内側からが1点、フリースローが1点となります。

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