NBA事件簿。キャブスのファイナル完敗は、あの凶運セレブのせい? (3ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by Getty Images

 このレナード退場をキッカケにウォリアーズは息を吹き返し、18連続得点を決めて大逆転勝利を収めた。レナードは第2戦以降も出場することができず、スパーズにとっては初戦を失った以上に痛手となったことだろう。

 パチュリア本人は「振り向いたらファウルをコールされた。そのときに初めてレナードが倒れていることに気づいた。何が起きたのかわからなかったんだ」と弁明。故意かどうかは不明なものの、パチュリアはレギュラーシーズン中にもラッセル・ウェストブルック(オクラホマシティ・サンダー/PG)を故障させた前科が......。その疑惑は深まるばかりだった。

 しかも、リーグ屈指のディフェンダーとして過去にスパーズでプレーしたこともあるブルース・ボウエンが「あれは故意に見えるね。明らかに危険なプレーだ」と発言したことが、さらに火に油を注ぐことに。ウォリアーズファンから「現役時代に汚いプレーでビンス・カーター(メンフィス・グリズリーズ/SF)やスティーブ・フランシス(元ヒューストン・ロケッツ/PG・SG)を捻挫させた野郎が何を言ってんだ!」と言い返されていた。

 ただその後、騒動はパチュリアの家族がSNSで脅迫される事態に発展する。妻と3人の子どもに危害が及ぶことを懸念したパチュリアは、子どもの通う学校の入り口に警備員を増強させて、このようにコメントした。

「僕を脅してもいい。だけど、僕の妻を脅したり、子どもたちに何かを言うのはやめてほしい。それは間違っている」

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