無敵のNBA王者・ウォリアーズに忍び寄る「スター軍団崩壊」の足音 (5ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 また、もしデュラントが減額に応じたとしても、2019年にはトンプソンがFAとなる。トンプソンは「父親からは金のためではなく、バスケットボールに対する愛情のためにプレーしろと教えられた」と、金額よりもチーム残留を優先する発言こそしているものの、他チームならエースになれる男が、第2どころか第3の男でいることに、いつまでも我慢できるのだろうか?

 ただ、やはりファン心理としては、ウォリアーズの黄金期に内部崩壊で終止符が打たれるのではなく、彼らを打ち破るチームの出現を期待したい。

 そう考えると、その筆頭はキャブスだろう。今オフ、キャブスはケビン・ラブ(PF)とデマーカス・カズンズ(ニューオーリンズ・ペリカンズ/PF)のトレードを計画しているというウワサがある。カズンズは今季平均27.0得点・平均11.0リバウンドを記録したリーグ屈指のビッグマンだ。キャブスのフロントが「今季のメンバーでは何度やってもウォリアーズに勝てない」と感じたのならば、カズンズ獲得くらいのインパクトのある変化を求めてもおかしくはないだろう。

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