「強すぎて退屈」の2強、ウォリアーズとキャブス。3度目の激突は? (4ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by AFLO

 カリー、トンプソン、そしてデュラント......。どこからでも大量得点が可能なウォリアーズの攻撃陣をどう抑えるか? ウェスタン・カンファレンスのすべてのチームが回答できなかった問いだ。だが、イースタン・カンファレンスの全チームが解けなかった問いもある。

「レブロン・ジェームズを、どう止めるか?」

 今プレーオフでのレブロンの活躍を往年のスター、シャキール・オニールは偉大なレジェンドたちの名前を挙げて、こう例えた。

「いつでも点を獲れるマイケル・ジョーダン、大きくて強いシャック、他の選手を巻き込む仕事をするマジック・ジョンソン。今のレブロンは、3人のミックスだ」

 そして、こう続ける。

「そんな選手を、俺はもうひとり知っている。コービー・ブライアントだ」

 レブロンの成績を数字で見れば、シャックの言葉があながち大袈裟ではないことがわかる。レギュラーシーズンは平均37.8分の出場で、26.4得点・8.6リバウンド・8.7アシスト・フィールドゴール(FG)成功率54.8%、3P成功率36.3%を記録。一方、今プレーオフでも平均40.9分の出場で、32.5得点・8.0リバウンド・7.0アシスト・FG成功率56.6%・3P成功率42.1%と、すべての項目で安定した成績を残している。

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