「闘う集団」川崎か、「あきらめない」栃木か。Bリーグ初代王者は? (6ページ目)

  • 水野光博●取材・文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by (C)B.LEAGUE

 だが、「なぜスタークスを使い続けたのか?」というメディアの問いに、当時ニックスを指揮した名将パット・ライリーは、こう即答している。

「ダンスはパーティーに連れてきてくれた者と踊るものだ」

 川崎ブレイブサンダースと栃木ブレックス。ファイナル用に秘策や奇策は用意できても、新たな選手が加わるわけではない。シーズン開幕前からトレーニングを積み、長きレギュラーシーズンを通して少しずつチームケミストリーを向上させ、CSの激戦を勝ち抜き、辿り着いたファイナルだ。今日までやってきたこと以上のことは発揮できない。もはや、積み重ねてきた日々を、ダンスパーティーに連れてきてくれた仲間を、スタッフを信じるのみ――。

 5月27日、国立代々木競技場・第一体育館。15時10分、ティップオフ。泣いても笑っても、その2時間後にはBリーグ初代王者が歓喜の雄叫びを上げている。


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