NBAセルティックスとスパーズは「3年連続同カード」を阻止できるか (4ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by Getty Images

ゴールデンステート・ウォリアーズ(67勝15敗/1位)
vs.
サンアントニオ・スパーズ(61勝21敗/2位)

 ウェスタン・カンファレンスのセミファイナルでヒューストン・ロケッツとの激戦を4勝2敗で制し、カンファレンス・ファイナルに進出したサンアントニオ・スパーズ。特に延長までもつれ込んだ第5戦は、歴史に残る劇的な一戦だった。

 スパーズはエースのカワイ・レナード(SF)が足首を負傷し、延長戦に出場できないという窮地に追い込まれる。だが、そのチームを救ったのが39歳のベテラン、マヌ・ジノビリ(SG)だ。スパーズ3点リードで迎えた延長戦のラストプレーで、この日33得点・10リバウンド・10アシストのトリプルダブルでチームを牽引したロケッツのジェームズ・ハーデン(PG)が同点を狙って3Pシュートを放つ。しかし、背後からジノビリがブロックで阻止し、その大接戦に終止符を打った。

 この第5戦で、ロケッツは燃え尽きてしまったのだろう。第6戦はレナードのみならず、左足の大腿(だいたい)四頭筋腱断裂でトニー・パーカー(PG)も不在となったスパーズ相手に精彩を欠き、75-114と大敗してシリーズを終えた。1試合75得点は、今季のロケッツの最少得点だ。同じく今季最少の10得点に終わったハーデンは「自分に責任がある」とうなだれた。

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