NBAセルティックスとスパーズは「3年連続同カード」を阻止できるか (2ページ目)

  • 水野光博●文 text by Mizuno Mitsuhiro
  • photo by Getty Images

 カンファレンス・セミファイナル第1戦でレブロンはトロント・ラプターズを相手に35得点を挙げ、第2戦でも39得点と大爆発。レギュラーシーズンでは36.3%だったスリーポイント(3P)シュート成功率をプレーオフに入って46.8%まで急上昇させた。マークマンは3Pを警戒して間合いを詰めればドライブを許し、離せば3Pを打たれるという、まさにアンストッパブルな状態となっている。

 第2戦を終えたラプターズのデマー・デローザン(SG)は「レブロンを抑える方法を教えてくれるなら100ドル払う」とこぼすほど、今のレブロンは手がつけられない。第3戦と第4戦でもレブロンはともに35得点を挙げて、ラプターズをあっさりとスウィープ(4連勝)した。デローザンは記者会見で吐き捨てるようにこう言った。「こっちにレブロンがいたら、俺たちが勝っていただろうね」。

 カンファレンス・セミファイナルを終え、レブロンはプレーオフ通算5847得点。カリーム・アブドゥル=ジャバーの記録(5762得点)を抜き、NBA歴代2位に躍り出ている。歴代1位はマイケル・ジョーダン(5987得点)。その記録をカンファレンス・ファイナル中に抜く可能性は十分にある。

 ちなみにジョーダンの記録は179試合で残したもので、レブロンはすでに207試合をプレーしている。もちろん、どちらが優れたプレーヤーかを単純に比較はできないが、いよいよレブロンが"神の領域"に踏み込むときが来たとは言えるだろう。

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